PHPでHello World!を表示させてみよう

前回の講座ではPHPとはどんな言語なのか、PHPでの基本的な書き方について学習しました。おさらいになりますが、PHPでのプログラムの書き方についてもう一度見てみましょう。

<?php

//処理したい内容

?>

それでは本講座ではPHPHello World!を表示させてみようと思います。

PHPファイルを実行する方法は大きく2つあります。

  • ターミナル上で実行
  • Webサーバー上で実行(ブラウザで表示する)

ターミナルで表示させる場合

まず、お好きなエディターを立ち上げてください。(オススメはVSCodeです)

デスクトップにgyakuten_phpディレクトリを作成し、その中にindex.phpというファイルを作成し、以下のコードを書いてください。(PHPのファイルは拡張子が.phpです)

ちなみディレクトリ名とファイル名は何でもOKです。

<?php

echo "Hello World!\n";

?>

次に、ターミナルを立ち上げ、以下を順に実行し、gyakuten_phpフォルダに移動します。

cd ~/Desktop
cd gyakuten_php

cdはLinuxコマンドであり、PHPではありませんが使えるようにしておきましょう。

それではPHPファイルに書いたプログラムを実行していきます。

ターミナルでを以下の実行してください。

php index.php

するとターミナルに以下の文字が表示されます。

Hello World!

これで正常にPHPの処理が実行されました。それではコードの解説をしていきます。

//echoは文字列や数字等を出力する命令
<?php 

echo "Hello World!\n";

?>

echoは文字列や数を出力するための命令です。PHPで出力するためにはechoの他にprintを使用することもできます。(文字を出力するためのメソッド(命令)は他にもあります)

printを使用する場合は以下のように記述します。

<?php

//printは文字列や数字等を出力する命令
print("Hello World!\n");

?>

printを使用する場合は、出力したい文字列や数字にカッコをつける必要があります。

本教材では出力の命令にはechoを用いることにします。(printでも問題ありません)

文字列を出力する場合はシングルクオーテーション「'」もしくはダブルクオーテーション「"」で囲みます。

処理の最後にはセミコロン「;」を必ず付けます。

n\は「改行」を表します。

PHPで文字列を改行させる方法はn\の他にもあります。

<?php

//文字列を改行させる方法
print("Hello World!\n");
print("Hello World!<br>");
print("Hello World". PHP_EOL);

?>

試しにn\を付けずにターミナルからプログラムを実行してみてください。

Hello World PC機種:gyakuten_php ユーザー名$ 

このように改行されずに表示されます。改行の方法自体はググればいくらでも出てきますので今の時点でしっかり覚える必要はありません。ターミナルで実行する場合は改行の処理を行わなければ出力が横繋がりになってしまう、ということだけ頭に入れておいてください。

以上が、PHPの処理をターミナルで実行する場合の手順です。

Webサーバー上で実行(ブラウザで表示する)

先ほどはターミナルに表示する方法について解説しましたが、次はブラウザでHello World!を表示してみましょう。

まずはパソコンでPHPを勉強するための動作環境を作ります。

Windowsの場合

Windowsの場合はXAMPP(ザンプ)というソフトウェアのパッケージをインストールし、PHPとMySQLでの開発環境を準備します。

こちらのXAMPPのインストール方法からお使いのPCにXAMPPをインストールしてください。

起動方法と使い方についても上記リンクに記載されていますが、XAMPPをインストールしたら、

スタートメニュー/XAMPP/XAMPP Controll Panel

をクリックし起動します。

その後、「Apache」および「MySQL」と書かれた行の「Start」ボタンをクリックします。
「Apache」と「MySQL」と書かれたラベルが緑になればXAMPPの起動が完了です。
(StartボタンはStopに変わります)

次に処理を実行したいファイルを実行用フォルダに移動またはコピーします。

デスクトップに作成したgyakuten_phpフォルダを

/xampp/htdocs

フォルダに移動またはコピーします。

これでPHPファイルを実行する準備は整いましたので、ブラウザ(Google Chrome)を開きURL欄に以下の通り打ち込みます。

http://localhost/gyakuten_php/index.php

すると以下のようにブラウザに表示されます。

Hello World!

これでブラウザでPHPファイルの処理を表示することができました。
Windowsを使いの方は以降は同様の手順でファイルを実行してください。

Macの場合

Macをお使いの方はMAMP(マンプ)というソフトウェアのパッケージをインストールし、PHPとMySQLでの開発環境を準備します。

こちらのMAMPのインストール方法からお使いのPCにMAMPをインストールしてください。

MAMPのアプリケーションのクリックしを起動させ、Start Serversと書かれた電源マークを押してください。そうすると緑に点灯し、右上に小さく書かれた

Apach Server
MySQL Server

の右の丸も緑になります。これでMAMPの起動は完了です。

では、処理を実行したいファイルを実行用フォルダに移動またはコピーします。

デスクトップに作成したgyakuten_phpフォルダを

/MAMP/htdocs

フォルダに移動またはコピーします。

これでPHPファイルを実行する準備は整いましたので、ブラウザ(Google Chrome)を開きURL欄に以下の通り打ち込みます。

http://localhost:8888/gyakuten_php/index.php

すると以下のようにブラウザに表示されます。

Hello World!

と表示されます。

これでブラウザでPHPファイルの処理を表示することができました。
Macを使いの方は以降は同様の手順でファイルを実行してください。

ブラウザで表示する時のコードの書き方

ブラウザに表示する場合、echoでの文字の出力が1行であればn\は不要です。

<?php 

echo "Hello World!";

//実行結果:Hello World!

?>

出力を改行させる場合は、index.phpを以下のコードに修正してください。

<?php 

//<br>は改行タグ
echo "Hello World!<br>";

echo "Hello World!"

?>

ブラウザを再度読み込むと以下のように表示されます。

Hello World!
Hello World!

先ほどのコードで<br>を書かずにブラウザを再読み込みすると以下のように改行されずに表示されます。

Hello World! Hello World!

以上が、PHPファイルの実行結果をWebサーバーを使ってブラウザに表示させる方法です。

本教材では今後、実行が簡単なターミナルでの実行で進めていきます。XAMPPMAMPの使い方をマスターしたい方はぜひ使ってみてください。

今回は以上です。

お疲れ様でした!